安定的な資産形成を目指すならこれ!長期投資で資産を増やす!初心者が投資のプロに勝つための方法

コラム

はじめに

前回は「分散投資」について記事にしましたが、今回は投資において、分散投資と並んで重要な考え方である「長期投資」についてまとめました。ある意味、分散投資以上に投資のリターンに直結するところです。投資の世界で我々個人投資家がプロ(機関投資家等)に勝つことは難しいとされていますが、個人投資家の方が優位な点、それは「時間」です。時間という資産をどのように活かすかが、投資成果を大きく左右します。

読むメリット

  • 将来の不安を解消: 老後資金の準備や資産形成に関する不安を解消できます。
  • お金を増やす知識が得られる: 複利効果や分散投資など、お金を増やすための具体的な方法がわかります。
  • 初心者でも始められる: 投資初心者でも理解できるよう、平易な言葉で解説しています。
  • 安定した資産形成: 短期的な投資に振り回されることなく、安定した資産形成を目指せます。
  • 豊かな老後を実現: 長期的な視点で資産を増やし、豊かな老後を送るためのヒントが得られます。

内容をおススメする読者

  • 投資初心者: 投資の基礎知識を学びたい方
  • 老後資金の準備をしたい方: 安定した資産形成に興味がある方
  • 資産を増やしたい方: 複利効果を活用して資産を成長させたい方
  • 経済的な自由を手に入れたい方: 長期的な視点で資産形成に取り組みたい方

長期投資とは何か?

長期投資とは、名前の通り長期間にわたり資産を保有し続ける投資戦略のことを指します。もちろん、単に保有し続けるだけではなく、有望な投資先に投資することが前提となります。有望な投資先としては、やはり株式があげられるでしょう。株式市場は短期的には乱高下することがありますが、歴史的に見ると、長期にわたって上昇する傾向にあります。これは、世界経済の成長に伴い会社も成長するため、長期にわたり資産を保有することで、その成長の恩恵を受けることができるというものです。

長期投資の利点

長期投資の利点は長い期間に渡って、資産が成長する恩恵を受けられることにありますが、特に資産を効率的に増やせるポイントは次の2点です。

・運用期間中、複利の効果を得られる。

・資産の増加分について売却するまで課税されない。(個人投資家の場合)

複利とは、運用益を再投資することで元本に加えて再投資された分まで、資産が増加することです。

複利のイメージは次のとおりです。

【条件 初期投資100万円、毎年10%資産が増加、税金なし、投資期間10年】

「複利」(増加分を再投資)

(1年後)100万円+(100万円×10%)=110万円

(2年後)110万円+(110万円×10%)=121万円

(3年後)121万円+(121万円×10%)=133.1万円

    :

(10年後)約259.3万円

「単利」(増加分を再投資しない)

(1年後)100万円+(100万円×10%)=110万円

(2年後)110万円+(100万円×10%)=120万円

(3年後)120万円+(100万円×10%)=130万円

    :

(10年後)200万円

なお、投資信託では「分配金あり」と「分配金なし」の2種類がありますが、「分配金なし」のものを選ぶと、効率よく複利の効果が得られます。(「分配金あり」の場合には、分配金に対して課税され、税引後の分配金で再投資する分、ロスがあります)

また、資産が値上がりしていても、売却するまでは課税されないという点も、長期投資の大きな利点の一つです。

イメージ的には次のとおりです。

【条件 初期投資100万円、毎年10%資産が増加、税金20%、投資期間10年】

「最後(10年後)だけ課税される」

(1年後)100万円+(100万円×10%)=110万円

(2年後)110万円+(110万円×10%)=121万円

(3年後)121万円+(121万円×10%)=130.6万円

    :

(10年後)約227.5万円

「毎年課税される」

(1年後)100万円+(100万円×10%×80%)=108万円

(2年後)108万円+(108万円×10%×80%)≒116.6万円

(3年後)116.6万円+(116.6万円×10%×80%)≒125.9万円

    :

(10年後)約215.9万円

この仕組みによって、売却するまでの間、効率的に複利運用ができることが分かりますね!

積立期間が長期になるほど、また投資資金が大きくなるほど大きな差となります。

なお、投資のプロ(機関投資家)は長期投資を行うことが難しい立場にあります。これは、プロとして運用の成果を短期間で求められるため、将来性があり、更に成長が見込める資産であっても、利益を確保するために売却する必要に迫られるためです。また、機関投資家は原則的に株式等への課税が時価ベースで行われるため、複利の効果を得にくくなっています。機関投資家は情報や投資に回せる金額、投資の環境は圧倒的なものがありますが、個人投資家は「時間」を最大限に活用することで、機関投資家以上のリターンを狙える立場にあると言えます。

「亡くなった人」の成績が一番良い!?

投資の世界で非常に面白い事実があります。それは、投資のパフォーマンスが最も優れていたのは「亡くなった人」という話です。このエピソードは長期投資の本質を理解する上で重要となります。

どういうことかというと、亡くなった方は市場の乱高下にも感情を動かされることなく資産をそのままにしておくため、長期間、市場の成長を受け続けることができ、結果的にとても高いリターンを得ることができていたものです。(ご本人はそのリターンを受け取ることはできませんが…)つまり、短期的な市場の変動に反応して不必要に資産を動かさないことが、長期投資の恩恵を最大限に享受するために重要と言えます。

反対に言えば、市場の値動きに一喜一憂し、短期的な売買を繰り返してしまう、または損失に耐えきれず途中で退場してしまうなど、自らリターンを押し下げる人が多いことを表しています。

長期投資で資産を築いた成功事例

長期投資で資産を築いた成功事例は数多くあります。世界的に有名な投資家のウォーレン・バフェット氏が代表例となりますが、彼は長期にわたり株式を保有することで莫大な資産(1,358億ドル=約20兆円! 2024年8月時点)を築いています。

もちろん一般人の方々の中にも、早いうちから定期的に投資を始め、コツコツと資金を積み立て続けることで、豊かな生活を実現した事例も多くあります。

長期投資のデメリットとリスク

長期投資は利点が多い投資法ではありますが、投資である以上デメリットやリスクはあります。まず第一に、投資を続けている途中で急にお金が必要になってしまった時など、換金するタイミングによっては損失が発生する可能性があります。また、いかに優良な投資対象であっても、短期的に下落することはそれなりの確立で起きうることですが、そのような場合でも下落のストレスに耐え、保有し続ける必要があります。また、個別の株に投資している場合には、予期せぬ出来事が起き、思ったように成長しない(場合によっては倒産)ということもあり得ます。

これらを回避するためには、入学金等、時期が明確な支出に関しては、投資に回さず預貯金で確保しておくことが基本となります。また、資産価値の下落時に心の平静が保てないほどの金額を投資に回すべきではありません。また、投資先としては長期で投資しても安心できる、適度に分散され、今後の成長も期待できるS&P500や全世界株式等の投資対象を選択することが重要となります。

まとめ: 長期投資の重要性と今すぐ始めるべき理由

長期投資は、個人の資産形成において柱となりうるものです。そして長期投資の本質は、時間を味方につけることにあります。長期投資を行うことで複利の力を最大限に受けることができ、短期間の市場の変動に振り回されることなく、資産を着実に築くことができます。そして、長期投資の恩恵を最大限に受けるにためには、できるだけ長い間、投資期間を確保することが重要となります。投資の期間を長くするためには、できるだけ早く投資を始めることも必要となってきます。是非、初めの一歩を踏み出してください!

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